分散投資とは、投資するお金を1つの資産や銘柄に集中させず、値動きの違う複数の資産・銘柄・地域・時期に分けて投資することです。この記事では、分け方の種類と、分散投資で減らせるリスク・減らせないリスクを説明します。
超簡単な説明
「卵を1つのかごに盛るな」という言葉のとおり、かごを落としても全部の卵が割れないように、お金をいくつかに分けて投資する考え方です。

この用語が投資にどう影響するか
出会う場面 金融庁はNISAの特設サイトで、資産形成の基本として「長期・積立・分散投資」を挙げています。投資信託の説明書(目論見書)や、年金積立金を運用するGPIFの資料でもよく使われる言葉です。
どう効くか 値動きの違う資産を組み合わせると、ある資産が下がったときに別の資産が下がらない、または上がることで、全体の値動きの幅が小さくなりやすくなります。GPIFは、国内株式・外国株式・国内債券・外国債券の4資産に25%ずつ投資した場合、毎年の成績が1位になることはなかったものの、最下位になることもなかったという例を示しています。
判断での使い方と注意点
- 数より中身を見る。同じ業種や同じ国の銘柄ばかりでは、まとめて同じように動きやすく、分けた効果が小さくなります。
- 分散しても、市場全体が下がるリスクはなくなりません。世界的な金融危機のような局面では、多くの株式が一斉に下がることがあります。
- 時間がたつと、値上がりした資産の割合が増えて配分が崩れます。決めた配分に戻すこと(リバランス)も考えます。
- 銘柄を増やしすぎると、一つひとつを確かめるのが難しくなり、売買の手数料もかさみます。
分散の4つの分け方
| 分け方 | 例 | 減らしたいリスク |
|---|---|---|
| 資産 | 株式・債券・不動産(REIT)など | 1つの資産の値下がり |
| 銘柄 | 複数の会社の株に分ける | 1社の業績悪化や倒産 |
| 地域 | 日本・米国・その他の国に分ける | 1つの国の景気や為替の影響 |
| 時間 | 一度に買わず、何回かに分けて買う | 高値で一度に買ってしまうこと |
投資信託は、1本で多くの銘柄に投資できるので、少ない金額でも銘柄の分散がしやすい商品です。ただし、投資信託ごとに投資先の資産や地域が違うため、複数持つと中身が重なっていることもあります。
由来
英語の「Diversification」の訳で、「多様化する」という意味の言葉から来ています。「卵を1つのかごに盛るな(Don’t put all your eggs in one basket)」は、分散投資の考え方を表す格言として知られています。
例文
「株式だけでなく債券も組み合わせて分散投資をしたので、株価が下がった月も全体の値下がりは小さかった。」
よくある質問
Q: 何銘柄持てば分散になるの?
A: 決まった数はありません。銘柄数よりも、値動きが似たものに偏っていないかが大切です。
Q: 分散投資をすれば損をしないの?
A: 損をしないわけではありません。値動きの幅を小さくする考え方で、市場全体の下落による損失は避けられません。
Q: 時間分散とは?
A: 買う時期を分けることです。決まった金額を定期的に買うドルコスト平均法も、時間分散の方法の一つです。
関連する用語
参考資料
- 金融庁 NISA特設ウェブサイト「資産形成の基本」(2026年11月7日確認)
- GPIF「分散投資の意義① 1位になる資産は当てられない」(2026年11月7日確認)
- GPIF「基本ポートフォリオの考え方」(2026年11月7日確認)

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